スポーツ医学に強くなろう!!

≧第13回≦

栄養と適度な運動で骨を鍛える
椎間板ヘルニア(2)

 フランスのジダンや日本の中田の、相手のプレッシャーを受けながら出すパスや2、3人の敵を軽々とかわすドリブルを見ると、その身体能力の高さに魅了させられる。

 瞬時に体重を移動し、ディフェンスを突破する高度なテクニックを可能にするのは、素質プラストレーニングである。トレーニングは筋肉や骨の強化が中心となるが、精神、神経の集中とエネルギーのもとになる食事、日常生活も含まれる。

 「椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどの患者さんを診療してつくづく思うことは、骨の老化度が低年齢層の間でも進んでいるということです。高校生の患者さんと一緒に来院されるお母さんには『骨は栄養と適度な運動によって柔軟でたくましくもなります。初期の椎間板ヘルニアは、その人の免疫の力で治るケースがあります。スナック食品などが中心ではダメですよ』と言っているんですよ」と、脊椎(せきつい)の疾患治療ではわが国屈指の茂手木三男・元東邦大大森病院整形外科教授は話されていた。

 イタリアやフランスの有名サッカー選手を育てているトレーナーは、スポーツドリンクひとつとっても銘柄にこだわり、選手の栄養摂取にうるさい。また、選手たちのコンディションづくりで、ドクターからの知恵の引き出し方が上手だという。

医療ジャーナリスト 丹羽幸一

椎間板ヘルニアの名医(2)
医師 所属医療機関
役職名
内  容
熱田裕司 旭川医大病院(旭川市)
外科講師
椎間板ヘルニア、座骨神経痛、神経根の生理学的根拠に基づいた診断と治療、特にスポーツによる損傷に強い
国分正一 東北大病院(仙台市)
整形外科教授
頚(けい)部椎間板ヘルニア、けい椎症・脊髄症の病態診断と外科的手術法、脊柱損傷のバイオメカニクスの権威
里見和彦 杏林大病院(三鷹市)
整形外科教授
脊椎外科、特に椎間板ヘルニアに対するレーザー医用応用技術であるレーザー治療法に良績症例を数多く持つ
新井康久 順天堂大病院(文京区)
整形外科講師
髄核が脱出した椎間板ヘルニアの治癒力についての免疫学的検討と保存的治療法、脊柱側変症手術に好成績
内山英司 関東労災病院(川崎市)
整形外科部長
スポーツ競技別椎間板ヘルニアの病態診断、特にCT、MRIなどの画像検査診断に強く、スポーツ復帰率高い
清水克時 岐阜大病院(岐阜市)
整形外科教授
安全面に配慮した椎間板ヘルニアの自己血を利用した椎間板内注射療法、頚椎前方除去固定術、人工骨などに実績
瀬本喜啓 大阪医大病院(高槻市)
整形外科助教授
椎間板ヘルニアに対し、早期社会復帰のできるレーザー髄核蒸散開発(厚生省高度先進医療に指定)で著名
高田正三 兵庫県立総合リハビリセンター(神戸市)
整形外科医長
150床の整形外科疾患専門ベッドを持ち、脊柱・脊髄切断症例多数。痛み・まひ症状緩和とリハビリに強い
谷俊一 高知医大病院(南国市)
整形外科助教授
頚部・腰部の椎間板ヘルニアと変形性脊椎症、座骨神経症などとの鑑別と早期診断に優れ、保存的治療に良績
松本悟 ハートライフ病院(沖縄県中城村)
整形外科部長
椎間板ヘルニアのCT、MRIを用いた画像診断に強く進行例に対する髄核摘出術などの治療症例数が豊富

連載目次

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