スポーツ医学に強くなろう!!

≧第40回≦

ジョギングは突然死の原因に
高血圧・心臓病

 高血圧は長引けば、心臓が肥大する。血液が十分に行き渡らなくなり、狭心症や心筋梗塞(こうそく)、心不全などの病気を起こす。スポーツマンにとっても油断大敵だ。スポーツドクターやトレーナーは、肥満選手に対し高血圧管理を行っている。一方で、一部筋肉の瞬発力と集中が要求される重量挙げや体操、筋肉の伸び縮みの動きがあまり見られない柔道など等尺(とうしゃく)性運動の選手に対し、全身筋肉が伸び縮みする等張(とうちょう)性運動を、トレーニング前後のメニューの中に組み入れるように指導している。

 高血圧の人が血圧を良好に保つにはどのような運動が良いのか。高血圧の権威である今井■東北大医学部教授は次のように答えている。「それは空気を十分に吸い込む好気的運動です。エアロビクス、軽いジョギングや歩行です。平地のサイクリングや軽い水泳も良いといえます。運動の種類としては等張運動です。ジョギングはあまり夢中になると、突然死の原因になることが報告されています」。

【注】■はさんずいに闘

医療ジャーナリスト 丹羽幸一

高血圧・心臓病の名医10人
医師 所属医療機関
役職名
内  容
島本和明 札幌医大病院(札幌市)
第2内科教授
心筋障害の起こる遺伝子診断、高血圧による心筋梗塞のメカニズムおよび診断と不整脈の内科的治療法に業績
河野照茂 東京慈恵医大健康医学センター
(港区)スポーツ医学科講師
発育期・中高年・女子競技選手のスポーツ医学上における健康管理、とくにスポーツ心臓等のリスク検討に強い
武者春樹 聖マリアンナ医大横浜市西部病院
(横浜市)循環器内科部長
スポーツ医学専門ドクターがおり、スポーツ心臓に限らず運動についての内科的障害の診断・治療に力を入れる
大西祥平 慶応大スポーツ医学研究センター
(横浜市)講師
循環器を中心とした企業のスポーツ活動に対する運動生理学上からの疾病防止メニュー(1次・2次予防)豊富
早野順一郎 名古屋市大病院(名古屋市)
第3内科助教授
心臓死や不整脈の危険を予測する研究は最高水準で心臓病の予防、予知診断と治療、リハビリテーションに良績
岡田幾太郎 音羽病院(京都市)
心臓病センター循環器内科部長
モービルCCU機能を備えた自らの救急車を持ち、急性心筋梗塞症例に対する早期心臓リハビリテーション行う
藤井謙司 桜橋渡辺病院(大阪市)
循環器内科部長
3次救急病院であると同時に、企業の要請でスポーツ心臓や消化器病等合併症を持つ患者の検診と治療に良績
林享 国立大阪病院(大阪市)
循環器内科部長
高性能デジタル心血管連続撮影装置や核医学検査等を駆使し、スポーツ中の突発性心筋症や不整脈に強い
本田喬 済生会熊本病院(熊本市)
心臓血管センター部長
ことわらない救急医療がモットー。FAXで心電図電話相談、重装備モービルCCUにより県外までも出動する
鄭忠和 鹿児島大病院(鹿児島市)
第1内科教授
スポーツ心臓肥大と突発性心筋症、心筋梗塞、高血圧症の診断と治療に実績。心臓リハビリテーションに強い

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